" /> 40代女性・男性が介護職に転職する理由とメリット | 介護職のトリセツ

40代女性・男性が介護職に転職する理由とメリット

40代での転職理由

40代で介護職へ転職を考える人は、家庭の事情やこれまでの仕事の限界、将来への不安などを理由に新たな道を模索しています。とくに親の介護経験がきっかけで関心を持つ人も多く、実体験を活かしたいという思いが転職の後押しとなっています。

介護職のメリット

介護職は、人の役に立つやりがいのある仕事です。利用者の「ありがとう」に直接触れる機会が多く、人とのふれあいを大切にしたい人にとって大きな充実感が得られます。以下のような点も、介護職ならではの魅力です。

  • 安定した需要と雇用の安心感

高齢化が進む日本では、介護職のニーズは今後も増え続ける見込みです。そのため、景気に左右されにくく、長く安定して働ける職種といえます。

  • 幅広い年代が活躍できる

介護職は20代から60代以上まで、年齢に関係なく活躍できる職種です。特に40代は、人生経験や対人スキルを活かせるため重宝される傾向があります。

  • 資格取得でキャリアアップ・収入アップが可能

未経験からでも働きながら資格を取得し、キャリアアップを実現しやすいのが介護職の強みです。資格によっては処遇改善加算などにより、収入アップにもつながります。

  • 柔軟な働き方ができる

パート、夜勤専従、日勤のみなど、ライフスタイルに合わせた働き方を選べる職場が多いのも魅力です。子育てや家庭と両立しやすい職場も増えています。

  • 未経験・無資格でもチャレンジできる

介護職は、資格がなくても始められる入口があるのが特徴です。入職後に初任者研修や実務者研修を取得し、徐々にステップアップすることが可能です。

介護職のデメリット

介護職にはやりがいや安定性といった魅力がある一方で、いくつかのデメリットと感じられる点もあります。ここでは代表的な課題と、その対策について紹介します。

  • 体力的な負担が大きい

高齢者の介助や移動支援など、身体を使う業務が多く、腰や関節に負担を感じるケースもあります。
ただし、最近では福祉機器や移乗補助器具を導入している施設も増えており、身体的負担を軽減する取り組みが進んでいます。

  • 精神的なストレスがある

利用者との接し方や、ご家族・他職員とのやりとりなど、人間関係に気を遣う場面も多く、ストレスを感じることもあります。
そのため、職場の雰囲気や相談しやすさは非常に重要です。見学や面接時に職員の様子を観察したり、風通しのよい職場かどうかを確認することが大切です。

  • 人間関係の難しさ

介護現場はチームワークが求められるため、スタッフ同士の相性や価値観の違いでストレスを感じることもあります。
しかし、近年ではハラスメント対策や外部相談窓口の整備など、安心して働ける職場づくりに取り組む施設も増えています。人間関係の悩みは一人で抱え込まず、早めに相談することが大切です。

  • 給与面での課題

介護職は、他業種に比べて「給与が低い」と感じられることがあります。ただし、夜勤手当や資格手当、処遇改善加算などが支給される職場も多く、働き方によって年収アップも可能です。
また、今後も介護職の処遇改善は政府の重要課題とされており、長期的には待遇の改善が期待されています。

未経験者でも大丈夫な介護業界

40代の未経験者でも歓迎する施設は多く、研修や資格取得支援制度が整っているため、安心してスタートできます。転職エージェントを活用することで、未経験OKの求人にも効率よくアプローチできます。エージェント選びは非常に重要ですので、話を聞いてくれて自分にあった職場の情報を提供してくれるエージェントに出会えれば良いですね。

人生経験が活かせる仕事

40代ならではの人生経験やコミュニケーション力は、利用者や家族との関係づくりに大きな力を発揮します。若手にはない落ち着きや気配りが評価される場面も多くあります。

また他職種からの転職となり、様々な仕事や経験を積んだ高齢者にとっては安心感につながります。

介護職への転職を成功させるためのキャリアプラン

介護業界では、経験を積むことでリーダー職や管理職へステップアップすることが可能です。また、サービス提供責任者やケアマネジャーなど、専門性の高い職種にもチャレンジできます。さらに、介護福祉士などの資格を取得していれば、認定調査員として自治体の業務に関わったり、介護施設の事務職として利用者対応や書類管理などを担ったりと、現場以外での活躍の場も広がります。こうした多様なキャリアパスがあることは、40代からの転職でも将来性を感じられる大きな魅力の一つです。

介護資格取得のコツ

まずは「介護職員初任者研修」からスタートするのが一般的です。通信制や夜間講座もあり、働きながらでも取得可能です。効率よく学ぶには、スケジュールを立てて短期集中で学ぶのがコツです。

ただし、将来的に介護福祉士の取得を目指すのであれば、最初から「実務者研修」を受講するという選択もおすすめです。初任者研修と実務者研修の両方を受講するよりも、費用や時間の面で効率的ですし、介護福祉士受験の必須要件も満たすことができます。

実務経験が3年必要とはいえ、介護福祉士は国家資格として評価が高く、給与面やキャリアアップにもつながる重要な資格です。将来を見据えて早めの準備をしておくことで、40代からでも十分に有利なスタートを切ることができます。

今後の成長が期待される業界

超高齢社会を迎える日本において、介護人材の需要は今後ますます高まると予測されています。テクノロジーの導入や介護ロボット、ICTを活用した業務効率化、新たなサービスの開発など、介護業界は進化を続けており、成長分野としても注目されています。

また、ハラスメントやメンタルヘルスに対する職場の意識も変わりつつあり、問題を「個人の責任」として抱え込ませるのではなく、施設全体で支え合う体制づくりが進んでいます。チームとしてのケアが重視され、一人で悩まず相談しやすい環境が整いつつあることも、今後安心して働き続けられる理由の一つです。

年収・給与についての実態と平均

正直、給与は低いのが現状です。

介護職の平均年収や初任給の所得などを確認してみてください。年収や待遇面については、地域差や施設ごとの違いも大きいため、「平均値」だけでなく幅や具体例を示すとより説得力が増します。

介護職の平均年収

厚生労働省のデータによれば、介護職の平均年収は約350万円前後とされています。ただし、職種や地域、保有資格の有無などによって大きく変動します。

一方で、初任給の場合はこれより低く、月給は20万〜23万円程度が一般的です。そのため、初年度の年収では300万円に満たないケースも少なくありません。

給与体系と昇給について

介護職の給与は、基本給に加えて夜勤手当や資格手当、処遇改善加算など、さまざまな手当が支給される仕組みです。

施設によって支給の条件や金額に差があるため、面談時には「給与の内訳」や「昇給のタイミング・条件」などを事前に確認しておくと安心です。

初任給や待遇の比較

未経験の初任給は20万円前後が目安。ただし、資格や経験によりスタート時点から高待遇の職場もあります。福利厚生や休暇日数、働きやすさも含めて総合的に比較することが大切です。

40代の転職成功のためのスキルと知識

40代で介護職へ転職するには、体力やコミュニケーション能力など、年齢に応じた強みを活かすことが大切です。ここでは必要なスキルや知識、そして現場での成功事例をご紹介します。

必要なスキルとは?

観察力、体力、そしてコミュニケーション力が基本スキルとして求められます。特に認知症ケアの理解や、介護記録の正確な記入など、現場ならではの技術も身につけていく必要があります。

ちなみに、先日10年ぶりに介護の単発バイトを経験しましたが、改めて「体力の重要性」を痛感しました笑。腰への負担や立ち仕事の多さなど、現場はやはり体力勝負です。

現場で求められる知識

介護保険制度の基本、感染症対策、緊急時の対応などの知識があると、即戦力として現場での信頼度も高まります。これらは研修やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)で身につけることができます。

インタビュー:介護現場での成功事例

私はかつて就業支援員として介護業界への転職支援に携わっていました。特に40代の転職者は多く、コロナ禍では飲食業から介護職に移る方が多く見受けられました。

当時の転職者の多くは前向きで、研修中も同期同士で支え合い、移乗の練習や反省点の共有などを自主的に行っていました。「仕事に追われる日々の中で、研修の時間は社会人としての心構えを振り返る貴重な時間になった」と語る方もおり、非常に印象的でした。

介護業界における働き方と職場環境

介護業界では、チームワークを重視した働き方が基本です。職場には子育て中の方や家族の介護を担う方も多く、互いに協力し合いながら柔軟に働ける環境づくりが進んでいます。ライフスタイルに応じた勤務形態を選びやすいのも、介護業界の大きな魅力の一つです。

多様な働き方が可能な介護職

パート、夜勤専従、日勤のみなど、多様な勤務形態があります。チームでの仕事となるので家庭との両立もしやすく、子育て中の40代女性にも人気です。

職場の人間関係とその重要性

介護現場ではチームワークが重要です。信頼関係を築ける人間関係づくりが、働きやすさにも直結します。

夜勤の有無やシフトの実情

夜勤の有無は職場によって異なり、日勤のみや早番・遅番中心のシフトを選べる施設も増えています。特に近年は、家庭や体力面を考慮した働き方を希望する40代以上の職員が増えており、ライフスタイルに合わせた柔軟な勤務が可能になってきています。

介護職に出戻りする40代の方も多く、かつてのように「夜勤も必ずこなさなければならない」という固定観念に縛られる必要はありません。これまでの経験や現在の生活リズムに合わせて、自分に合った職場を選ぶことが大切です。

また、夜勤は体力的に負担が大きい反面、夜勤手当がつくことで収入アップにつながるというメリットもあります。中には、夜勤専従という働き方を選び、日中の時間を自由に使うスタイルを選んでいる人もいます。

つまり、夜勤を「避ける」か「活かす」かも、自分のライフステージに応じて選べる時代です。求人情報を見る際には、シフト体制や夜勤の頻度についても事前に確認しておくと安心です。

転職活動の流れと準備ポイント

40代からの転職は、正直簡単ではありません。

自分自身のことに加えて、家族の生活や将来も視野に入れて考える必要があるからです。

ここでは、転職活動の流れと、準備すべきポイントについてわかりやすく解説します。

転職サイトやエージェントの活用法

介護専門の転職サイトやエージェントを活用することで、非公開求人や条件に合った職場を効率よく探すことができます。エージェントの会社の方針や担当者との相性があるので、複数の活用は大事だと思います。

介護職への熱意や、これまでの社会人経験をどのように活かすかを明確に伝えましょう。  

資格や研修の受講歴なども忘れずに記載してください。

特に志望動機は面接官がしっかり確認するポイントです。以下の2点は必ず押さえましょう:

– なぜ介護の仕事を選んだのか  

– なぜこの会社(施設)を志望したのか  

面接対策と志望動機の作成

志望動機は、「なぜ介護職を選んだのか」だけでなく、  

「これまでの経験をどう活かして貢献できるか」まで具体的に伝えることが大切です。

💡過去に面接対策についてまとめたブログ記事もあります。ぜひ参考にしてください。  

[面接対策の記事はこちら]

成功するための就業後の留意点

ここでは、就業後に成功するためのポイントをより明確に伝えるために、以下の点を提案できます。

入職時の研修や教育制度

就業後の成功に大きく影響するのは、職場の環境やサポート体制です。
面接の際に、実際にフロアで働く上司とコミュニケーションを取れるチャンスがあれば、以下の点を確認すると良いでしょう:

  • 職場の雰囲気:報連相(報告・連絡・相談)がどれだけスムーズに行われているか、協力体制はどうか。
  • 研修体制:どのような研修プログラムがあり、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)やマニュアルが整っているか。
  • フィードバックの仕組み:定期的なフィードバックがあるか、自己改善に繋がる環境か。

こうした情報を事前に把握することで、入職後のギャップを減らせます。

職場でのコミュニケーション能力

介護職では、コミュニケーション能力が成功のカギを握ります。チーム内での協力が不可欠です。
特に、以下の点に留意しましょう:

  • 報連相の習慣化:報告・連絡・相談をこまめに行い、情報共有を大切にしましょう。
  • ストレス管理:チームで協力し、助け合うことができる環境が重要です。困ったときには早めに相談し、サポートを受けましょう。

これらのポイントを意識して、周囲と良い関係を築くことが長期的な成功に繋がります。

仕事の負担と体力的な対策

介護の仕事は体力が必要ですが、福祉用具の活用介助技術を学ぶことで、負担を軽減することができます。
また、体力維持健康管理も重要です。特に以下の方法を実践しましょう:

  • 適切な体力づくり:日々の運動やストレッチを取り入れて、体力を維持しましょう。
  • 福祉用具の使い方:正しい使い方を習得し、負担を減らすために積極的に活用しましょう。

体力的に厳しい場合は、無理をせず休養やサポートを求めることも大切です。

介護職の求人情報と選び方

介護職を選ぶ際、求人情報の探し方やどのような点を重視するべきかを解説します。自分にぴったりの職場を見つけるためのポイントを押さえましょう。

求人情報の探し方

介護職の求人を探すには、ハローワークや転職サイト、紹介会社(エージェント)など、いくつかの方法があります。特に介護業界は地域によって求人の特色が異なるため、複数の媒体を使って比較検討するのがポイントです。ネットで調べるだけでなく、口コミや評判も合わせてチェックすると、実際の雰囲気が見えてきます。

【一般的な求人情報の探し方】

ハローワーク

転職サイト

紹介会社(エージェント)

口コミ・評判の活用


私が個人的におすすめしたいのは、単発バイトやボランティア活動を通じて職場の空気を感じることです。
たとえば「カイテク」や「ユーケア」といった単発バイトは、人手が足りないときに施設側から募集が出ることが多く、実際に働いてみることで現場のリアルを体験できます。ただし、いつも求人が出ているわけではなく、施設が登録していない場合もあるため、選択肢の一つとして考えるといいでしょう。
一方で、ボランティア活動はもっと気軽に参加できて、しかも“中の様子”がよくわかるのがメリットです。職員さんの声かけや入居者への対応、雰囲気など、見学だけではわからないことが肌で感じられるので、「自分に合うかどうか」の判断がしやすくなります。場合によっては、そのまま求人の話につながることもあるので、直接施設に問い合わせてみるのもおすすめです。

【おすすめの探し方】

単発バイト(カイテク、ユーケア)

ボランティア活動

地域別の求人動向と人気施設

介護職の求人の探し方として以下の方法を挙げます。

  • 自分のライフスタイルに合った地域を選ぶ

「通勤距離」「子育てとの両立」「家族の介護」といったライフスタイルとの相性も、働きやすさを左右する大きなポイントです。たとえば、夜勤を避けたいなら、日勤のみの募集が多い地域や職種を選ぶといった工夫もできます。

  • 地域で評判の良い施設は求人も人気

地域に根ざした施設で、職員の定着率が高く、口コミ評価も良いところは求職者に人気があります。こうした施設は求人が出るタイミングが限られることもあるので、定期的なチェックやエージェントの活用が効果的です。

40代での転職における注意点と心配事

40代での転職は多くの不安を伴いますが、介護業界では年齢よりも経験や人柄を重視する傾向が強く、前向きに取り組むことが大切です。ここでは、転職に際して押さえておくべきポイントと心配事について解説します。

年齢に対する企業の視点

介護業界では年齢よりも「人柄」や「やる気」を重視する企業が多いです。特に40代は、これまでの社会経験を活かし、即戦力としての期待がかかります。年齢に対する不安を感じることもあるかもしれませんが、むしろその経験をどう活かすかをアピールすることが重要です。

転職への不安の克服方法

未経験者でも受け入れ体制が整っている職場が多いため、まずは積極的に情報収集を行い、職場見学や体験入職を通じて実際の雰囲気や業務内容を確認することが不安を解消する第一歩です。また、面接時に疑問点や不安な点を率直に質問することも重要です。

定年制や労働条件に関する相談

施設によっては定年後の再雇用制度が整っている場合もあり、長期的に働きたい方には心強い選択肢です。転職活動を進める際は、労働条件、給与、福利厚生、昇進のチャンスなどについて事前に確認しておくことが重要です。特に、長期的なキャリアプランを考える上で、再雇用や定年後の働き方についても気になる点をしっかり確認しましょう。

まとめ:40代で介護職へ転職するチャンスを活かすために

40代での介護職への転職は、決して遅くはありません。むしろ、人生経験や社会人としてのスキルが大きな武器になります。未経験からでも始められ、キャリアアップや資格取得を通じて長く働ける環境も整っています。

安定した需要、やりがいのある仕事、多様な働き方が可能な介護職は、これからの時代にマッチした職業の一つです。不安や課題もありますが、正しい情報と準備、そして一歩踏み出す勇気があれば、40代からの新しいキャリアを築くことができます!ともに頑張りましょう!

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